この通販サイト、怪しい?買う前に見る6項目と、特定商取引法の表記の読み方
知らないショップで買うとき、まず口コミを探す人が多いと思います。ただ、口コミは書いた人が本当に買ったのか分かりません。
先に見るべきものは別にあります。通販は、広告に書かなければならない項目が法律で決まっています。そこに何が書いてあるかは、誰でも同じように確かめられます。
結論:買う前に見るのはこの6つ
消費者庁の特定商取引法ガイドには、通信販売の広告に表示する事項が並んでいます。全部で15項目ありますが、買う前の判断に効くのは次の6つです。
| 見る項目 | どこを確かめるか |
|---|---|
| 事業者の氏名(名称)、住所、電話番号 | 会社名だけでなく、住所と電話番号がそろっているか |
| 返品特約 | 返品の可否、期間などの条件、送料の負担 |
| 販売価格(送料も表示が必要) | 送料がいくらか、どこに書いてあるか |
| 代金の支払時期と方法 | 前払いか後払いか |
| 商品の引渡時期 | いつ発送されるか |
| 価格・送料以外に負担するお金 | 手数料などが別にかからないか |
これらは「特定商取引法に基づく表記」というページにまとまっていることが多く、たいていフッター(ページのいちばん下)にリンクがあります。
口コミより先に、フッターまでスクロールしてみてください。3分で終わりますし、書いてある内容は買ったあとに効いてきます。
返品条件は、省略が認められていません
ここがいちばん使える判断材料です。
法律は、広告スペースの都合などを考えて、一部の項目の表示を省略できる場合を認めています。請求があれば遅滞なく書面やメールで渡す、という条件付きです。
ただし消費者庁の案内には、返品特約については省略が認められないと書かれています。返品の可否、期間などの条件、費用の負担について、広告に出しておく必要があるということです。
つまり、探しても返品条件が見つからないサイトは、その時点で確かめる価値があります。安いかどうかの前の話です。
実際のページで、どこに何が書いてあるか
言葉だけだと分かりにくいので、1つのショップで実際に開いて確かめました。Pierrot(ピエロ)という国内のファッション通販です。
| 見る項目 | 書かれていた内容 |
|---|---|
| 事業者と連絡先 | 株式会社セレクト、大阪市中央区の住所、電話番号まで記載 |
| 返品の可否と期間 | お客様都合の返品は到着後7日以内、事前連絡が必要 |
| 返品の費用 | 返品手数料は商品代金の1割、返送の送料は自己負担 |
| 返品できないもの | セール品、肌に直接触れるものの試着後、タグを失くしたものなど |
| 送料 | 全国一律690円(北海道770円、沖縄1,690円)、8,000円以上で無料 |
| 引渡時期 | 注文確認メールのあと2営業日以内に出荷、地域別の到着日数の表あり |
ここまで書かれていれば、買ったあとに「聞いていない」となる場面はかなり減ります。条件が自分に合うかどうかは別の話ですが、それは読んだうえで決められます。
Pierrotの表記を実際に見てみる海外から届く通販は、見る場所が同じとは限りません
特定商取引法には、適用されない場合も定められています。消費者庁の案内には、海外にいる人に対する販売や、営業のために結ぶ契約などが挙げられています。
日本向けに販売している事業者であれば表記のページが用意されていることが多く、実際にSHEINにも「特定商取引法に基づく表示」のページがあります。ただし会社の所在地が海外であれば、何かあったときの連絡のしかたは国内の会社と同じにはなりません。
見る場所は同じでも、書いてある中身をそのまま比べられるわけではない、ということです。
よくある質問
表記があれば安全ということですか
いいえ。表記があることは、法律が求めている情報が出されているということで、品質や対応の良さを保証するものではありません。判断材料が手に入る、というだけです。逆に、探しても見つからない場合は、判断材料がない状態で買うことになります。
SNSの広告から入ったショップはどう見ますか
同じです。広告をタップして着いたページでも、フッターまで下りれば表記へのリンクがあるかどうかは分かります。ないまま購入画面に進めるようなら、そこで止まるのが安全です。
返品条件はどこまで細かく書いてありますか
店によって差があります。可否と期間だけの店もあれば、費用の負担や対象外の商品まで書いている店もあります。費用の負担が書かれていないときは、買う前に問い合わせるほうが確実です。返すときにいくらかかるかで、実際の負担は変わります。
まとめ
通販の広告に何を表示するかは、法律で決まっています。だからどのサイトでも、同じ項目を同じ手順で確かめられます。
見るのは、事業者の連絡先と、返品条件です。とくに返品条件は省略が認められていないので、見つからないこと自体が情報になります。
口コミを読み比べるより早く、確かなことが分かります。買う前の3分をここに使ってみてください。
参照した情報
この記事は、次のページを2026年9月16日に確認して書いています。条件は変わることがあるので、買う前にご自身でもご確認ください。
- 消費者庁 特定商取引法ガイド「通信販売」(広告の表示事項・省略できる場合)
https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/mailorder/ - Pierrot 返品・交換について(事業者情報・返品の条件と費用)
https://pierrotshop.jp/f/return - Pierrot 配送・送料について(送料・出荷と到着の目安)
https://pierrotshop.jp/f/send
