契約アンペアを変えると電気代はいくら下がる?ブレーカーが落ちるときの目安も
電気代を下げたい。あるいは、ブレーカーがよく落ちる。どちらの場合も、見る場所は同じです。契約アンペアです。
アンペア(A)は、同時に使える電気の量です。1か月に使う量ではありません。数字が大きいほど、エアコンとドライヤーと電子レンジを一度に使っても平気になります。そのかわり、毎月の基本料金が上がります。
ここでは東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bで確かめます。契約先が違う場合は、同じ項目を自分の会社の料金表で探してください。
結論:1つ下げると毎月312円。ただし合計が下がるとは限らない
- 基本料金は契約アンペアで決まる。1つ下げると毎月312円ほど、1年で3,741円減る
- 決めるときの基準は「1年でいちばん電気を使う時間に、何を同時に使うか」
- 同時に使う量が足りないと、ブレーカーが落ちて電気が止まる
- あとから変えられる。工事の費用はかからない(ただし季節ごとの変更はできない)
完璧に当てる必要はありません。落ちるようなら上げる、落ちないなら下げる余地がある、と考えて大丈夫です。ただし公式は、基本料金が下がっても合計額まで必ず下がるとは限らないと注意しています。この点は後で書きます。
1つ違うと、毎月いくら変わるか
基本料金は、選んだアンペアで決まります。使っても使わなくても、毎月かかる分です。
| 契約アンペア | 基本料金(月・税込) | 1年で |
|---|---|---|
| 10A | 311円75銭 | 3,741円 |
| 15A | 467円63銭 | 5,611円 |
| 20A | 623円50銭 | 7,482円 |
| 30A | 935円25銭 | 11,223円 |
| 40A | 1,247円00銭 | 14,964円 |
| 50A | 1,558円75銭 | 18,705円 |
| 60A | 1,870円50銭 | 22,446円 |
並べると、どこも同じ幅で増えています。1つ上げるごとに月311円75銭、1年で3,741円です。
- 30A のところを 20A にすると、毎月312円ほど、1年で3,741円減る
- 40A を 30A にしても、減る額は同じ
- 使った分の電気代(電力量料金)は、アンペアを変えても単価は変わらない
電気の使い方を変えなくても動く金額です。ただし公式は、合計額まで必ず下がるとは限らないと注意しています。この点は後で書きます。
いま何アンペアかは、ブレーカーの色で分かります
分電盤にあるアンペアブレーカーは、契約アンペアごとに色が決まっています。検針票を探さなくても、見れば分かります。
| 色 | 赤 | 桃 | 黄 | 緑 | 灰 | 茶 | 紫 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 契約アンペア | 10 | 15 | 20 | 30 | 40 | 50 | 60 |
ただし、アンペアブレーカーが付いていない場合もあります。スマートメーターで契約アンペアを設定している住戸では取り付けられていません。その場合は検針票かWeb検針票で確認します。
入居した日に分電盤を見ておくと、前の人の契約をそのまま引き継いでいないか分かります。ここは見る人が少ないところです。
選び方は「同時に使う量」で決まります
契約アンペアは、1か月に使う量ではありません。同時に使える量です。公式の案内にはこう書かれています。
1年を通じてもっとも電気をご使用になるとき(同時に多くの電気機器を使う夕食時、冷房機器を使う夏、複数の暖房機器を使う冬など)を想定してお考えください。
東京電力エナジーパートナー「ご契約アンペアの選び方」(2026年9月16日確認)
つまり、ふだんの使い方ではなくいちばん重なる瞬間に合わせます。足りないとブレーカーが落ちるので、そこで初めて分かる形になります。
同社のサイトには、同時に使う機器を選ぶとアンペア数が出る「わが家のアンペアチェック」という確認ページも用意されています。手持ちの家電が決まっているなら、そこで足してみるのが早いです。
季節だけ変えることはできません
ここが、知らないと計画が崩れるところです。
「夏と冬だけ上げて、春と秋は下げる」という使い方を考える人がいますが、電気の契約は年間契約が基本で、季節的な変更は受け付けていないと明記されています。1年でいちばん電気を使うときに合わせて契約する、という前提です。
そのうえで、変更そのものの条件はこうなっています。
- 10〜60アンペアの範囲での変更なら、工事の費用はかからない
- アンペアブレーカーの取り替えでは、10〜15分ほど停電する
- 変更した月の基本料金は日割りで精算される
- アパートやマンションでは、所有者や管理人の承諾が必要な場合がある
- 契約内容や設備によっては、電気工事店による工事(費用は自己負担)が必要になる場合がある
集合住宅の1行は見落としやすいところです。下げるつもりで申し込む前に、管理会社に一度聞いておくほうが確実です。
下げれば必ず安くなる、とは書かれていません
公式の案内には、はっきりと注意が書かれています。基本料金は下がるが、電力量料金は使用状況によって変わらないこともあれば増えることもあるため、合計額が必ず下がるとは限らない、という内容です。
理由は電力量料金の作りにあります。従量電灯Bの単価は、使った量で3段階に分かれています。
| 使った量 | 1kWhあたり(税込) |
|---|---|
| 最初の120kWhまで | 29円80銭 |
| 120kWhをこえ300kWhまで | 36円40銭 |
| 300kWh超 | 40円49銭 |
ブレーカーが落ちるのを避けようとして使い方が変わると、ここの段階が動くことがあります。基本料金だけを見て決めないのが、公式の言っていることです。
なお、まったく電気を使わない月の基本料金は半額になると書かれています。最低月額料金は328円08銭です。
よくある質問
一人暮らしなら何アンペアですか
公式に「一人暮らしは何アンペア」という記載は確認できませんでした。部屋の広さでは決まらず、同時に使う機器の合計で決まると書かれています。判断のしかたはこうなります。
- 冬の夜、エアコンをつけたまま電子レンジとドライヤーを使う時間があるか
- あるなら、その3つを同時に動かせる大きさが要る
- ないなら、小さめで始めて、ブレーカーが落ちたら上げればいい
引っ越しのときに指定できますか
契約の大きさは10〜60アンペアの範囲で、申し出によって決まると書かれています。引っ越しの申し込みは、そのアンペアを選び直せる数少ない場面です。前の人の契約をそのまま引き継ぐと、使わない容量に毎月払うことになります。
ブレーカーが落ちたら壊れますか
ブレーカーが落ちることと機器の故障の関係については、公式に記載を確認できませんでした。分かっているのは、契約アンペアが同時に使える量の上限であることだけです。
まとめ
アンペアは、同時に使える電気の量です。1つ違うと基本料金が毎月312円ほど、1年で3,741円変わります。使い方を変えずに動かせる金額なので、一度は見ておく価値があります。
ただし合計額が必ず下がるとは限らず、季節だけ変えることもできません。1年でいちばん重なる瞬間に合わせて、一度決める。それが公式の言っている決め方です。
参照した情報
この記事は、次のページを2026年9月16日に確認して書いています。料金は変わることがあるので、契約する前にご自身でもご確認ください。
- 東京電力エナジーパートナー ご契約アンペアの選び方(ブレーカーの色・変更の条件・季節的な変更)
https://www.tepco.co.jp/ep/private/ampere2/ampere02.html - 東京電力エナジーパートナー 従量電灯B・C 料金単価(基本料金・電力量料金・最低月額料金)
https://www.tepco.co.jp/ep/private/plan/old01.html
